抜けない棘のように

消化しきれない感情がひとつ、また一つと増える度、抑えきれない獣が蠢き出す。

赤が飛び散れば飛び散るほど。

赤を浴びれば浴びるほど。

言い知れぬ何が胸に突き刺さるのに。

何時しか。

頑丈に繋がれている筈の鎖が。

錆び付いている事に気付いた獣が。

炎獄の炎を巻き散らかし、全てを貪るのを、誰か。

お前が。

止めてくれ。

2009.05.30

日記からの移動。修正なしです(爆)