「ぱんぱかぱーん!今年から七夕もバレンタインとして認定されました!!ってことでチョコおくれ♪」
扉を開けたと同時に自分の口でぱんぱかぱーんと言いながらクラウドにしてみればクエスチョンマークが飛び出すことをニコニコ顔で話すザックスがずずい、と手を出してきた。
「その、「ってことで」って言う続きにどうして俺に手を出すんだ?」
「え?ちゃんと言ったじゃん!七夕もバレンタインだって」
デスクワークをするクラウドに主人に”待て”をされる犬のようにザックスが大きな手の平を差し出しながら首を傾げる。
「だから、なんでそれと俺が繋がるんだって話だよ!」
「だって俺とクラウドの仲じゃん♪」
憤慨するクラウドににっこり邪気のない笑顔でザックスがのたまった。
「〜〜〜!!」
「ほら」
何か言い返そうとするクラウドの横からザックスの手に小さな小包が乗せられた。
「?コレ何、旦那?」
音もなく近寄った上司をクラウドとザックスがきょとんと見上げる。
「お前が欲しがったのだろう?」
チョコレートだ、とあっさりセフィロスが返せば、ザックスがちっがーう!と喚き出す。
「俺は!クラウドから欲しかったの!!」
「いきなり言われてもチョコなんて持ってるわけないし」
あげる義理もないだろ、と冷たく返すクラウドに、
「だから代わりにやっただろうが」
としゃあしゃあと続くセフィロス。
「だから、そうじゃなくて!」
「セフィロスから貰ったんだからいいじゃん」
さっぱり話の通じない二人にだからプレゼントを貰ったのか、と一人納得するセフィロス。
ボケが3人だと突っ込みがないソルジャー1st様の職場模様なのであった。