新妻120%



「おかえりなさいw疲れたでしょ?」
ふりふりのレースがふんだんに使われた愛らしい桃色のエプロン姿で出迎えてくれた”妻”に、苦笑しながら疲れたと告げる。
そんな夫のかばんをさり気なく受け取る妻にありがとうと告げ靴を脱ぐ。
「じゃ、すぐご飯にする?それともお風呂でゆっくりする?それとも・・・・」
恥じらいを見せつつ、
「「お☆れ?wwww」」
と”ユニゾン”で聞いてくる”妻たち”に仕事の疲れなど一瞬で吹き飛んだ俺は、ごはんと風呂なんて後回しにし、ふりふりエプロンが愛らしい妻を愛すべくリビングを通り過ぎ、寝室へと連れ込まれた・・・・。

・・・・。

・・・・?!!!

「??!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

がばり!
頑張る少年兵クラウド君(16歳)は腹筋の力だけで見事に音が聞こえるほどの勢いで起き上がった。
普段の彼ならば低血圧のため1時間は最低早めに起きるように目覚ましをセットしているのだけれど、今日はそんな必要がない程勢い良く、ぱっちりと目が覚めた。
「な、な、なに?今の・・・・!!!!」
恐ろしくて今まで見ていた夢を再生できない。
「ゆ、夢?!夢だよね?!!!」
ここは狭いけれど与えられたクラウドの部屋であり、同室者は現在遠征出張な為不在なので二段ベッドの下はもぬけの殻。故に今ここにいるのはクラウドだけだ。にも拘らず確認したくなる。
それほど夢で見たものはショッキングなものだった。
「夢でもありえない!っていうか夢でよかった・・・・」
上半身を上げたついでに膝も立てたクラウドはそのまま膝の間に顔を埋める。
「ホント、ありえない・・・」
新妻が出てくるのはまあ、男だし、しょうがないと思う。けれど問題は。
出迎えた”妻”が二人いたのだ。しかも思い切り知り合い。
片方だけなら・・・良くないけどまだ良かった。例え男でも。
・・・でも、どうして・・・・
「どうして裸エプロン姿のセフィロスとザックスなんだよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
叫ぶクラウドのリビングでぎくりと方を揺らすものが二つあったとかなかったとか。



続きません☆

200803.26

某所で影響受けたので書いちゃった話でした。
banner